2015年11月23日 (月)

東日本大震災 4年半 被災地の現状

 報告が遅れてしまいましたが、産地訪問の初日(9/20)に回ってきた福島の

 被災地2ヶ所の現状をお伝えします。 

 尚、“産地訪問の報告” につきましては、お客様方に報告プリントを配布した

 のでここでは省略させて頂きます。

Rimg0201 除染作業が進んでいるとは言え

 福島県内では今も 62,773 人の

 避難者がいます。

 空間線量が高く、昼間の数時間は

 自宅に戻ることが出来るけれど

 寝泊まりできない居住制限区域の

  「飯館村」と、昼夜を問わず自宅に帰ることすら出来ない帰宅困難区域の

  「浪江町」の今の様子を知りたくて、提携農家さんを訪問する前に2地域を

  回ってきました。

 いたる所で、東京電力福島第一原発事故による除染で出た廃棄物を入れた

 大型の黒い袋 (容量 1立方㍍)が山積みになっているのが見られました。

Rimg0162 飯館村では

  “NPO ふくしま再生の会” のイネ

 試験栽培田んぼを視察しましたが、

 訪問前の豪雨による水害で試験区

 画ではほぼすべてのイネが倒れてし

 まい、救出作戦を展開していました。

 Rimg0186 (その後何とか収穫されたと聞く)

 浪江町では、

 原発事故の生き証人・被ばく牛 300

 頭がいる「希望の牧場・ふくしま」 を

 見学、代表の吉沢正巳さんの熱い話

 を聞きました。

  Rimg0190

 東京オリンピックへの推進策は

 物凄い速さで進められているけれど、

 福島の復興 そして 風評被害は

 4年半経った今も解消されていません。

 既に福島は蚊帳の外なのだろう‥‥か

 

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2013年7月14日 (日)

美味しい 「ごはん」 で 夏を乗り切ろう!

Rimg0410    連日の猛暑 !

  皆様、無理をなさらず

  お身体に十分ご注意下さい。

  

  8月15日(木)~18日(日)

   夏期休業させて頂きます。

 

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2013年3月14日 (木)

風評被害 を考える

前回の福島・被災地報告 (南相馬の津波被害) のことは原発事故に隠れ

余り知らされてなかったので、その現状を一人でも多くの方々に伝いたいと思い

しばらく更新せずと決めていました。

そのため 久しぶりの更新 です。

『考・風評』

 大震災の “あの日” から2年が経過。

メディア各社は、東北の被災地3県の様子をこぞって報道した。

被災されて故郷から離れることを余儀なくされた方々から発せられる声、

「何も進まない」、「何も変わらない」、「お金はいらないから震災前の生活に戻し

て欲しい」 等々に胸が痛みました。

 こうした報道の中、3年目の年に向け、生産と消費の中間にいる者として注視し

ようと思っていたのは今も無くなることなく続いている 『風評被害』 のことです。

では実際の報道はどうだったか。

私が見聞した中では、福島のリンゴ農家・北茨城の漁業組合の2件が取り上げら

れ、放射性物質は基準値以内にもかかわらず注文が激減、価格が下落という内

容であった。

反面、「風評被害を無くすにはどの様にしたら良いのか」 というメディア側からの

提言は無く、残念に思いました。

そこで今回は、 “私が考える風評被害の一因” を述べることにしました。

≪私が考える風評被害の一因≫

生産者が悪いことをした訳では無いのに、生産者は風評被害に苦しんでいます。

その原因は、 国 (行政) が的確な情報伝達や指導を怠ったことが一番の要因で

すが、販売業者・消費者にもその一因があることを認識しなければならないでしょう。

「販売業者」 … (1) イメージが悪い、敬遠される、売れないという理由で
 

             取り扱いを止めてしまう “利益優先主義” の考え方。

           (2) 平成24年4月1日から適用された “食品中に含まれる放射性

             セシウムの新基準” を一部の企業がすべてを受け入れず、

             企業独自の基準を設け、消費者の判断を混乱させたこと。

「消費者」  … (1) 国は当てにならないという思いと、何が正しいのか分からないと

             言うことから、新たに適用された新基準(放射能)のことは

             もう聞きたくないという方が多くなった。

           (2) 新基準が適用された経過 及び その意味・内容を改めて復習

              し、知識の見直しを図る必要がある。

風評の一因を認識しなければならないのは、国・販売業者・消費者だけではない。

国や東電と同じく責任を問われるのは、メディアである。

「メディア」  … (1) 平成24年に新基準が適用されたましたが、それを記事として

             載せるのは事実なので問題ないのですが、その記事に担当の

             記者が自分の意見を載せると何か問題が出た時には書いた

             記者の責任問題になるので、突き詰めた記事は書けないのだと

             取材に来た記者から聞かされた。 ⇒ それはおかしい。

          (2) 新基準の記事を読んだ消費者が一番知りたいのは何でしょうか。

            『放射性セシウムが基準値以内の食品を一年間食べ続けた時、

            それは私達の身体にどれだけの影響があるのか』 と言う点で

            あります。 ⇒ どこの社も この点の説明はしていない。

          (3) 震災後、半年以上 連日連夜に渡り原発事故のことを報道し、

            いろいろな情報を流し続けたことが今日の風評被害の根幹と

            なっている。

            したがって、メディア (TV・ラジオ・新聞・雑誌等) 各社 は

            この点を大いに自覚し、反省すべきです。

            そして責任を誰かに押し付けるのではなく、メディア同士が連携

            し、今月はA社、来月はB社というように交代で新基準の内容・

            意味等を繰り返し周知・復習させる報道を自ら進んで行なうべき

            と思います。

以上、いろいろ述べてしまいましたが、お互い人間同志それぞれの立場の人が理解

し合い、一つに向き合うことができれば、風評は無くなって行くのではないでしょうか。

そして最後に自分のこと、 “私は何をどうするか” 。

「私」 … (1) 普段の生活  ⇒ 家族と話してますが、福島産の食材を進んで

                     購入し、『食べて応援』 です。

       (2) 自分の仕事(店)⇒ 今までと変わりなく福島の生産者と交流を深め、

                     都会の人達へ状況を伝えながら継続して産物を

                     取り扱い、食べて応援して頂ける “応援団” を

                     増やしていきたいと思っています。

                     産地が潰れて一番困るのは都会の人達ですから。

      (3) その他      ⇒ 都会に住んでいると自分の中で震災のことが風化

                     しはじめ、被災地への想いが薄れてきているように

                     感じます。

                     この先も忘れることなく、被災地に温かい目を向け

                     ることを、そして少しでも風評がなくなるよう努力して

                     いこうと思います。

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2012年11月17日 (土)

福島・南相馬市小高区の現状

Rimg0062_2  9月16日 と 11月3日 の2回、

  福島の被災地 (相馬市松川浦~ 同 磯部区

  ~南相馬市小高区~ 相馬郡飯舘村) へ行っ

  て来ました。

  なかでも津波被害が甚大で今年の4月16日

津波にのまれた田んぼ     まで 立ち入りが出来なかった『南相馬市小高区』

Rimg0066_3  の現状写真 (撮影 11/3) を添え報告します。 

   (1) 

  震災から1年半後の9月16日、初めて相馬 

  に入りました。

  被災地域のガレキは片付けられ、 震災直後

津波で押し出された         のように “見ているだけで涙が出てくる” という

    用水路のU字溝         悲惨な現場は多くは無かったけれど、

Rimg0068_2  それでも目に入ってくる光景は強烈で、今も

  脳裏に焼き付いています。

   (2)

  2度目の訪れとなる今回 (11/3) は、当初の

  予定を一部変更し、一般に余り知られていな 

田んぼに散乱している車両      い海岸沿い奥側の地域に入ったということも

Rimg0077_4   あり、今までに経験したことも見たことも無い

  惨状を目の前にしました。      

 それは前回 目にした以上の衝撃的な光景で

  一緒に行った友人に話しかけようとしても

  その重圧に声を出すことも出来ませんで

繋がっていた堤防が津波で        した。

崩壊し、そこが砂浜になっている     2度目の今回は冷静に見られると思って  

Rimg0094_3  いたのですけれど、それでも頭は真っ白に  

  なっていたようです。

   

  食 や ファッション等々 新しい情報を発し  

  飛び交う街には人が溢れている。  

  崩壊し、途切れた堤防の         思うに 街人は、こうした被災地が

   反対側から写す            あることを知らずにいるのか、

Rimg0107_2  それとも忘れてしまっているのか‥‥。

  どちらにしても今も存在するこの現実を

  私達は改めて再認識する必要があると

  感じました。

   そして誰もが認める福島・被災地での

  浪江町に入るには許可証が必要       今後の課題は、除染・復興。

そのため検問所が今も設置されている     それらを推進していくためにも

Rimg0123   風化・風評被害は無くしたいものです。

  個人的には特に大きな事は出来ませんが

  仕事・生活の双方において 福島の震災を

  忘れず、今までと同様これからも福島産の

  品を食べて応援すること思っています。 

最後に飯舘村の知人宅に寄る。

  納屋の軒下での放射線量は、

  23.55 マイクロシーベルトを示す。

  玄関先では 3.2マイクロシーベルト、

  裏口ドアのガラスが何者かに割られていた.

 

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