2014年7月20日 (日)

エルニーニョ 冷夏騒動 そして今後

 4~6月のメディアは気象庁の発表を受け、夏にエルニーニョ現象が

発生し日本は冷夏になると盛んに報道してましたが、エルニーニョは

発生せず冷夏どころか猛暑となっています。

7月10日、気象庁は監視速報で 「エルニーニョ現象が夏に発生する

可能性はこれまでの予想より低くなり、秋に発生する可能性が高い」

と修正しました。

尚、5月のブログでは書きませんでしたが、私は 「日本に影響が出る

のはエルニーニョ発生の翌年である」 と思っています。

それは日本の過去データを調べていた時に気が付いたからで、今後を

考えるに、もし 今秋 ~ 来春 にかけ エルニーニョが発生したとすると、

来年の夏の方が冷夏になる可能性が高いのではと推測しています。

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2014年5月14日 (水)

エルニーニョ現象 と 今年の米作り

Rimg0013  各地の提携米産地で “平成26年産

  の田植え” が始まっています。

  (画像は、千葉・杉田さんの田んぼ)

  

エルニーニョ現象について気象庁は “エルニーニョ監視速報“で

伝えています。

速報№259 では 「夏には5年ぶりにエルニーニョ現象 が発生‥」

№260 では「エルニーニョ現象は 秋にかけて続く可能性が高い」

との見通しを発表しています。

これを受けメディアは “冷夏になるのでは?” と早々に報道して

ますが、視聴者をアオルこと無く冷静な対応が必要と私は思って

います。

個人的考えを述べれば、日本だけでなく、豪州・米国・ペルーそれ

ぞれの気象庁も発表しており、上記の監視速報を読んでみると

今年エルニーニョ現象が起きる確率は高いと思いました。

では、冷夏になるのか? その程度は? ですが、

それは未だ不透明で、現時点では誰も分からないでしょう。

何故なら 6~7月の気象状況の様子を見てみないと確かな事は

言えないからです。

この時期の農産物、なかでも 米(イネ)の生育ステージ は 、

“ 穂つくり ” となる「幼穂形成期 ~ 減数分裂期 ~ 出穂・開花期」

にあたり、昼夜に低温が続くと実がならない “ 不稔 ” になる恐れが

あります。

こうしたことから、注意していく心構えは必要です。

ですので、用事があって話を交わす機会があった生産者の方には

その旨を伝えています。

私は、4月末からの天候の独自チェックを今年も始めました。

ちなみに、作況が74の凶作となり、米不足により外国産米との抱き

合わせ販売で “平成の米騒動” の起因となった平成 5年(1993)の

冷夏を振り返ると、

① 梅雨に入っていたが 6~7月は長雨・日照不足が継続的に続い

た年で、② 東北の生産者から7月になっても “こたつ” が離せない

との報告が届いた年でもあり、③ その後 梅雨明け時期がはっきり

しなかったため気象庁は、関東・北陸・東北の3地方の梅雨明けを

特定しなかった年でした。

温暖化が言われここ数年猛暑が続いていますが、自然の猛威

(逆襲)は忘れた頃にやって来ます。

自然には逆らえませんが、生産者の方々には重ねて注意して頂き、

今年も美味しいお米が出来る事を心より願っております。

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2014年2月22日 (土)

消費増税 と 増税前のお米の買い置き について

2/8、2/15 と2週続きの大雪(都内27cm)により、家の周りでは今も

雪が融けず、寒さで凍って塊となってしまっている。

そのため毎朝凍った雪を砕き、陽の当る場所に広げ、少しずつ融かす

のが日課となっています。

(1) 4月からの消費増税について

4月1日から消費税率が引き上げられ、商品やサービス価格に上乗せ

されます。

単純に考えれば全ての商品に3%分上乗せとなるはずなのだけれども

「そのまま増税分を売価に上乗せしたのでは芸がなく、“価格アップ”と

取られ買い控えになりかねない」 との事から大手企業では顧客離れを

防ぐため値上げする商品を絞り、5割以上の商品は増税後も税込の

販売価格を据え置くとの報道が流れていて何かおかしさを感じます。

とはいえ、当店では大手企業と同じ対応をすることは難しく、増税分を

売価に転嫁せざるを得ません。

皆様ご理解の程よろしくお願い申し上げます。

尚、売価の単位につきましては、5円単位、10円単位、そして外税も

視野に入れ協議しましたが、社内会議により 「1円単位の総額表示」

とすることに致しました。

(2) 増税前のお米の買い置きについて

消費税の引き上げに対する生活防衛から、消費者は買いだめに走り

仮需要が起きると言われています。

それでは、現在購入している 5kg のお米が3%増税されると税額は

いくら増えるのでしょうか。

単純に計算すると \ 2,000 ( 5% 税込) のお米は \ 2,057 ( 8% 税込)

となり、\3,000 ( 5% 税込) のお米は \ 3,086 ( 8% 税込) となります。

消費増税への捉え方には個人差があり一概にこうとは言えませんが、

以下当店の考えをお伝えします。

(玄米)

米不足 により 外国産米の抱き合わせ販売 等が起因して “コメ騒動”

が起きた平成5年に当店は、「外国産米が抱き合わせ販売される前に

“真空パックした国内産の玄米” を購入して頂き、必要な時に白米に

する」 という方法を考えご案内し、お客様から喜ばれました。

今回の増税において米を扱う流通業界では、増税前に起きるであろう

仮儒の対応策として「玄米お預かり」を勧める動きがありますが、当店

では行なわない予定です。

何故なら、「お米が不足している訳では無く、また、お米そのものが

値上がりする訳でも無い」 というのが一番の理由です。

(白米)

また、白米の大量購入もお勧めしたくない一つです。

買いだめに利くと思われがちなお米ですが、米粒の表面が酸化する

などしてお米の味が落ちるからです。

もし、少し余分にとお考えの方は、これから暖かい季節になってきます

ので 30日~45日位で食べきれる量をお買い求め頂くのが賢い購入

かと思います。

※ 繰り返しますが、消費増税への捉え方には個人差があります。

上記当店の考えが参考になれば幸いです。

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2012年3月29日 (木)

食品中の放射性セシウム の 『新しい基準値 』

食品に含まれる放射性セシウムの「新しい基準値」が、4月1日から適用されます。

分かりやすい説明パンフレットが消費者庁から発行されましたので紹介します。

http://www.caa.go.jp/jisin/pdf/120315_1.pdf

暫定規制値は仮の値でしたが、4月1日から適用する新基準値は今までの 1/4 から

1/20 に引き下げ厳格化し、さらに乳児用食品の基準も新設されました。

【注意】  コメ と 大豆 は年一回の収穫であり、牛肉は冷凍保存で流通します。

 そのため新しい基準値をすぐに適用できないため、 コメ と 牛肉は9月末まで、

 大豆は12月末まで、経過措置として現行の暫定規制値が適用されます。

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2011年11月 5日 (土)

放射性物質 の 「自主検査結果」

放射性物質の検査結果につきましては、 国の方針に沿った検査とは別に行なった

「農家の自主検査結果」が届いております。 

 ★  届いた検査結果の内容は、 「検出されず」 です。

    それぞれのお米と一緒に並べ、店内でご覧頂けるようにしてあります。 

   福島 そして 東北 への応援は、これからが 本当 (真) の応援です。

    当店では例年通り 福島・山形 の提携米 を取り扱います。

 

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2011年9月29日 (木)

国の方針に沿った 「お米の放射性物質 調査結果」

国の方針に沿った 「お米の放射性物質 調査結果」 が 農林水産省 及び 都道府県

のホームページで発表されてます。

方針で決められた調査対象地域で生産する “当店の提携米産地” の調査結果は、

       全ての提携米産地において 「検出されず」 との結果でした。

現在 お米ご注文の方に 「調査結果 及び 新米入荷時期」 のお知らせ を持参し、

お渡しております。

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2011年5月 4日 (水)

今年のお米 (23年産米) の 「作付け と 出荷」 について

Img_0545  今年のお米について政府は4月8日、

  「 作付け (土壌)」 と 「 出荷 (収穫された玄米)」 の

  2段階で制限 (二重チェック体制) を設け、安全性を

  確保するとの発表がありました。

  第一段階の 「作付け (土壌) 」 については、

  土壌 1キロ当たり 5000ベクレル以上の放射性セシウム濃度を検出した水田は

  作付けを制限する (つまり、お米を作ってはいけません) という方針を明らかに

  しました。

  5000ベクレルという基準値は安全をみて 移行率 (土壌から玄米に吸収される

  比率) を10%とし、コメの放射性セシウム暫定規制値 の 500ベクレルから

  割り出したものだという。

  そして政府は4月22日、東京電力福島第一原発事故による土壌汚染を受け、

  福島県内の12市町村に対しコメの作付け制限を発動しました。

  作付けが出来ない地域は、

  (1) 原発から半径20キロ以内で立ち入りを禁止された 「警戒区域」

  (2) 20キロ圏外で1ヶ月後をめどに避難する 「計画的避難区域」

  (3) 避難や屋外退避ができるよう準備しておく 「緊急時避難準備区域」 です。

  ≪自分達が起こした原因でこうした状況が生じた訳では無いのに‥…≫ という

  指定地域生産者の やりきれない気持ち・無念さが目に浮かびます。

  

  第二段階の 「出荷 (収穫された玄米) 」 については、

  原発事故の状況次第では土壌汚染が更に進みかねないので、作付けが認め

  られた地域についても収穫後のコメを検査し、暫定規制値 (放射性セシウムで

  1キロ当たり500ベクレル) を超えれば出荷を停止するという方針です。

  

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2011年4月 5日 (火)

生産者に伝えよう 『 私たちの 思い & 願い 』

Img_0819_3  謹んで地震災害のお見舞いを申し上げます

  一日も早く復旧されますよう心よりお祈り申し上げます 

  

 今回の東日本大震災による提携産地の被害は、千葉県の

 杉田さんの地域で田んぼに引く水の用水管に損傷を受け

 た為 補修中との報告がありましたが、その他の提携産地

               には被害が無かったことを先ずお伝え致します。

Img_0805 また現在販売している提携米は、昨年収穫された22年産

 のお米なので安全性には全く問題無い事もお伝えします。

 

 しかし、原発事故の影響で風評被害が広がり、農産物の

 価格が下落し、農家の生産意欲が衰退する恐れが出てき

 ました。

 本来なら4月に入ると種もみを蒔いて苗を育てる時期ですが、

 150ヶ所で土壌調査に入っている事もあり、各県の農家には今年の作付けは遅ら

 せるよう通知が出されています。 そして、先が見えない生産現場の農家の方々か

 らは 「今年も コメ を作れるのか ・ 作れば消費者は購入してくれるのか」 と不安が

 募る毎日を過ごしております。

 こうした中、長い間 提携米を生産して頂いた契約農家の皆さんに 「今何が出来る

 のか」を考えた結果、 『ほとんどの提携産地には実害は無かったのですから、

 物資 や 金銭 では無く、これから先に繋がることが一番』 との結論に達しました。 

 その手法は、以前にも行なった

         ≪ 産地へ伝えよう消費者の声 = 昴穂人(きずな)便り ≫ 。

 それは、一枚の便りに思いを込めた皆様からの直の声を生産者に伝え、これから

 の コメ作り (営農) に役立てて頂こうという  「原点に返る 心の便り」 です。

 

 そこで皆様にお願いです。

 お届けするお米と一緒にお渡しする 『昴穂人(きずな)便り』 

 ①  購入したお米を食べた感想

 ②  福島県 及び 東北 の生産者へ 皆様が思うこと、伝えたいこと

 を書いて頂き、

 (1)  戸辺米穀店内に設置した 「昴穂人ポスト」 に入れる

 (2)  次回 お米をお届けした時に 手渡しする

 (3)  お手数ですが 50円切手を貼って郵送する

 の何れかの方法でご返送して下さい。

 皆様から頂いた貴重な声は、必ず提携生産者へお伝え致します。

 ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

 

 戸辺米穀店ではお米を取り扱う事業者としての責務を鑑み、消費者・生産者との

 信頼関係を深め、支え合う関係 ・ お互い様の関係 をつくり、これからも安定生産・

 安定供給 を図るための努力をしていく所存です。

 今後とも皆様からの温かいご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

 

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   昴穂人 ≫ の 語意 は、  昴 …… 集まって一つになる

                       穂 …… コメ = 食 = いのち

                       人 …… ひと

   この3つの語を集積した ≪ 昴穂人 ≫ は、

        『人が “ いのち ” に集まって一つになる』  という意味になります。

   それには “ ヒト と ヒト との 絆 が大切 ” です。

   よって、昴穂人は “ きずな ” と読んで下さい。 

 

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2009年10月13日 (火)

新潟県より 「ロゴマーク」 の使用承認を得ました

Niigata_logo  新潟県では、新潟オリジナルコシヒカリと記された「ロゴマーク」

  の使用を認める制度を5月1日付で創設しました。

  この制度は、「新潟県産コシヒカリBL であること」 & 「トレース

  可能なお米であること」などの履歴確認体制が整備されている

 お米に限定して 「ロゴマーク」 【左上】 の使用を認めるもので、新潟県の審査を

 経て、認められ 承認された事業者のみが使用可能となります。

 詳しくは、こちらから http://homepage2.nifty.com/tobekome/niigata_logo.html

 「制度」 について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの新潟県ホームページから

              http://www.pref.niigata.lg.jp/syokuhin/niigataoriginal.html 

 「新潟県産 コシヒカリBL (新潟オリジナルコシヒカリ) 」 については、こちらから

           http://www.pref.niigata.lg.jp/nosanengei/1204823747830.html

「ロゴマーク」 の使用承認を取得 

 5月の連休に新潟県のホームページでこの事を知った戸辺米穀店では、新潟の提携

 生産者・丸山さんにこの件を伝え、承諾を得たので必要書類を準備し申請したところ、

 すぐに現地調査に伺うとの連絡があり、職員3名が上京・来店しました。

 暫くしてから新潟県の担当職員より 「6月18日付で承認しました」 との連絡があり、

 「 新潟オリジナルコシヒカリ ロゴマーク 使用承認書 」 が届きました。

 ロゴマーク (シール) や 説明チラシ 等は自費制作となっていますので、その後作成

 準備に取り掛かるのですが、これが意外にも頭を悩ませ大変でした。

 ちなみに作成した ロゴマーク (シール)には、承認番号を入れました。

21年産の新米が到着

 新潟・丸山さんから 21年産の新米 ・ 新潟オリジナルコシヒカリ が到着しました。

 日照不足により品質・食味が心配されていたので早速試食。

 ふっくらと香り・ツヤ良く炊き上がり、粒張りも良く、ほどよい粘りに例年の旨さが

 あるので一安心でした。 

 先ずは 丸山さんのご苦労に感謝です。

10月13日  「ロゴマーク」 の表示を開始!!

 本日より、提携米 “ 新潟・丸山さんのお米 ” の精米袋に 新潟オリジナルコシヒカリ

 「ロゴマーク」 の表示を開始し、消費者の皆様へお届けします。

   ロゴマーク が表示されることにより、提携農家の丸山さんにとっては 「 今後の

 生産の励み 」 になり、消費者の皆様にとっては 「 履歴確認体制が整備されている

 お米であることを新潟県がお墨付きを付けて下さった事で、今まで以上に 新潟・丸山

 さんのお米 (新潟オリジナルコシヒカリ) を安心して食べて頂ける 」 と思います。

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